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#卒業できなかった制作展の現状とこれから


コロナの猛威は依然として続き、飲食店、イベント業は大打撃を受けています。 そしてその2つが職な自分はというと、生まれたての子鹿でも心配するレベルに弱々になってます。見たことのない赤字額、なかなか人生は面白いなぁという感じです。


さて。表題の件です。

先日Twitterで、コロナの影響で卒制展示ができなかった、あるいは想定していた動員ができなかった学生に対して、逃げBarを卒制展示の代替場所として無料で使って欲しいという旨のツイートをしました。

皆様の優しさによりあっという間に広がっていき、現在約30名の学生にコミュニケーション用のLINEオープンチャットに入っていただきました。そして「運営を何か手伝わせて欲しい!」というありがたすぎるお声もかけていただき、現在私を含む5名で事務局を結成しました。


Twitterだと色々な情報が諸行無常なので、現状共有できる情報を改めてまとめられればとこちらの筆をとった次第です。 

本記事のもくじは下記の通り。

①企画に至った背景や願い

②企画の現状と展示場所について

③今後の展開とお願い

 

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①企画に至った背景や願い

コロナによるイベント開催の自粛、そして休校が政府より伝達され少し経ち、タイムラインに「卒業式なくなった・・・」「卒制展示できなくなった・・・」というツイートが目に入ってくるようになってきました。


僕は美大や芸大出身ではないので卒制というものを作ったことはないのですが、3年間かけて作ってきたものが誰の目にも止まらないまま終わる悲しさを想像するのは容易でした。いくら何でもあんまりだ。。


僕はOzoneという1人会社を立ち上げて、主に音楽フェスのプロデュースをしているのですが、アーティストという生き物が表現にどれだけの時間と熱量をかけているか、そして中止せざるを得なくなってしまった運営側の気持ちも痛いほどわかります。


卒業という抗えない時間軸の中で、延期すらもできない状況。ましてや学生から社会人という本当に大切な時間の最中、何か自分にできることは、、と模索していて思い立ったのが「 #卒業できなかった制作展 」。


学生は時間とともに卒業してしまうけど、作品はそうもいかない。然るべきクロージングをすることが、アーティストにとって、あるいは社会人にとって、とても大切な事な気がしています。


また今回の会場となる逃げBar White Outは「逃げる」というか「逃げ切る」ことをテーマにしていて、目を背けるだけじゃなくて、ちゃんと逃げ切るための場として使ってもらえるなら、場所としても本望でした。


②企画の現状と展示場所について

企画の現状報告です。 現在、展示に興味のある学生には下記のLINEオープンチャットに入ってもらっています。


こちらをコミュニケーションのベースにして、作品情報を収集しつつ、いつ、どれだけの作品を、どうやって展示できそうか、事務局で調整を進めています。


Twitterでお声がけいただいたSpotさんにフォーム作成をもねさんにクリエイティブをお願いし、2人とも動きが爆速で優秀すぎるので、先日早速フォームとロゴができました・・!


(エントリーフォームはLPの準備が出来次第展示要項とともにLINE OC内で最速で公開します)


そして、気になる開催日ですが現状5月17〜23日の1週間を予定しています。展示を日替わりにするか常設にするかなどはまだ決めきれていないのですが、社会人になってからでも(週に1度休みがある会社ならば)対応できるように全曜日を設けています。


万が一この時期までコロナ自粛が長引いているようでしたら延期して「卒業できなかった制作展をできなかった制作展」を開催します。


ちなみに、どのような場所に展示できるのかというと、こんな感じです。


こちらの白い棚や壁横のカウンター

出口の大きな壁・天井

両サイドの壁・ピクチャーレール・円卓テーブル・床

特注の正方形バーカウンターとその中


などなど立体も平面も映像も色々と対応できると思います。

(映像作品についてはできるだけ同日にまとめて暗い状態で展示できればと)

ちなみに音を出す作品においても、店舗に常設しているサイレントディスコシステムを用いて干渉しあわないようにできたり、展示とDJを共存させたりもできます。


あと一応カフェ&バーなのでドリンク片手に展示を回れたりするのもポイントかもです。  

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ただやはり、店舗のキャパシティでは抱えきれない作品や、そもそも距離が遠くて難しいといったケースが出てきてしまうと思ったので、別の店舗でも同様の取り組みができないか打診してみました。


Facebookに今回のコロナショックで影響にあった旅館・飲食業の方々で対策をディスカッションできるグループがあるのですが、( こちら

そこに投げてみたところ、いくつかの店舗が無償の店舗貸出しに協力してくれることになりました! 下記現状把握している店舗一覧(敬称略)

・日替わりBar Tonzura」/中野新橋 https://twitter.com/BarTonzura ・メルフクラフト/浅草 https://twitter.com/onoudon ・スナックニューショーイン/松陰神社前 https://twitter.com/snacknewshoin

・現代アート滞在型施設河岸ホテル/京都 https://twitter.com/toshiyoo

・喫茶フィガロ/京都 https://twitter.com/cafe_figaro

 

制作展は同日に行うのではなく、各店舗毎に自律してそれぞれで展開していきますので、各店舗でどのような展示会ができるかは店舗に直接問い合わせてみてください!


そして、こちらの記事をご覧になっている店舗オーナー様で「うちでもやりたい!」という方がいましたら僕への認可等は全く不要ですので、 #卒業できなかった制作展 のハッシュタグをつけてツイートしていただけますと幸いです。


できるだけ多くの店舗が参加して、学生がそれぞれの作品コンセプトにあった場所を自由に選択していけると理想だと思っています。


③今後の展開とお願い

今後も逃げBarの展示会においてはなる早でオープンにできるように爆速で進めてまいります。展示枠の上限がまだ見えてない中ではありますが、展示されたい学生さんは是非LINE OCへ入ってくださいませ。ちなみに高校生や国外からも展示希望があり、もちろん大歓迎です。


そして、お願いというのは今回の制作展において作品の運搬経費や保険費などもできるだけこちらでまかなえればと思っておりまして、諸々の準備が整った段階でクラウドファンディングをさせていただく予定です。まだリリース日は未定ですが、その際は是非大人の皆様にもご協力いただけますと幸いです。


あとあと、事務局や当日スタッフに興味があるという方もお気軽にお問い合わせください。プライベートな情報も交わされる場になってくるので、事務局に関しては選考、人数制限をさせていただく予定ですが、本気で今回の企画に協力したいという熱意がある方は、ぜひこちらまでお問い合わせいただけますと幸いです。



今回の企画、実際に開催されるはずだった卒制の代わりに、なんて烏滸がましい気持ちは持っていません。やっぱり3月に、思い描いていた会場で、みんなで開催する機会というのは特別なものなのだと思います。それでもせめてものクロージングに、2度とあるかも分からない未曾有の危機の1欠片のオルタナティブな思い出として、大人たちにお節介を焼かせてくださいという気持ちです。


あと欲を言えば本当はこの企画は学生主体で行われる方が文脈が綺麗だろうから、うちでの企画運営もどんどん手渡していきたいし、協力してくださる店舗オーナーさんの中にはイベント制作に不慣れな方もいらっしゃるだろうから、どんどん学生主体でやっていって欲しいと思ってます。(やりましょう)

 


それでは最後に1曲

 

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